バンドルカードは誰でも簡単に作成できるプリペイド式のカードで、使う金額を自分で決められ、Visa加盟店の多くのお店で利用できることで人気です。
しかし、以前はApplePayにバンドルカードが対応しておらず、不便だと感じた人もいるのではないでしょうか。
実は2022年6月から、3Dセキュア(本人認証)の決済に対応したことで、バンドルカードでモバイルSuicaのチャージができるようになっています。
そこで、今回はバンドルカードでSuicaにチャージする方法を中心に解説していきます。
バンドルカードではSuicaが使えない?ApplePayやGoogleウォレット(旧 GooglePay)を経由してチャージする方法がある
先述した通り、バンドルカードでSuicaにチャージすることができます。
その方法はApplePayを経由する、またはGoogleウォレットを経由する方法の2種類があります。
最初に設定さえしてしまえばチャージ自体は簡単ですので、ぜひ下記を参考にしてやってみてください。
また、チャージをする時は金額の上限があるため注意しましょう。
バンドルカードでApplePayを経由してSuicaにチャージする方法
ApplePayにSuicaを追加するには、Suicaのプラスチックカードを使いますので、必ず用意しておきましょう。
なお、iPhone 7以上の端末でないと対応していません。
準備ができたら、以下の手順でAppleウォレットにSuicaを追加してチャージしてみてください。
- Appleウォレットを開き、「+」をタップする
- 「Suica」を選び、「カード番号」の欄にプラスチックカードの裏側の右下にある番号の下4桁を打ち込む
- Suicaのプラスチックカードの上にiPhoneの上部が重なるように置き、転送が終わるまで待つ
- モバイルSuicaアプリをインストールする
- モバイルSuicaアプリのチャージ画面からチャージ方法を選択する
- クレジットカード情報の入力画面を開き、バンドルカードの情報を打ち込む
- チャージを行う
Googleウォレット(旧 GooglePay)を経由してSuicaにチャージする方法
GoogleウォレットもApplePayと同じようにチャージの前にSuicaを追加する必要があります。
GoogleウォレットのSuicaはタッチ決済機能ですので、おサイフケータイ機能に対応しているスマホでないと使うことができません。
チャージまでの手順は以下の通りです。
- Googleウォレットアプリの右下にある「+」をタップする
- 「電子マネー>Suica」を選んで追加する
- Suicaから「チャージ」をタップする
- 「カードを追加」からバンドルカードを追加する
- チャージする
GoogleウォレットはiPhoneでいうApplePayとAppleウォレットがひとつになったアプリですので、やや手順が簡単です。
そもそもバンドルカードとは?Suicaにチャージできなかった理由を解説
バンドルカードとは、株式会社カンムが提供しているバーチャルカードアプリです。
入会費・年会費が無料で、アプリをインストールして電話番号などを入力するだけで簡単に作ることができ、世界中の7,000万以上のお店で使えます。
ネット専用のバーチャルカードの他に、ネット・実店舗両方に使えるリアルカード、さらに利用できるお店が増えるリアル+の計3種類があります。
バンドルカードにチャージする方法はざまざまで、コンビニ、ドコモ払い、ネット銀行、銀行ATM、クレジットカード、ポチっとチャージ(後払い)があり、好きなチャージ方法が選べます。
そんな便利なバンドルカードは、なぜSuicaにチャージできなかったのでしょうか。その理由を解説します。
バンドルカードがSuicaにチャージできなかったのは3Dセキュアに対応していなかったから
実は、2021年9月頃までは、このたび紹介したApplePayまたはGooglePay(現 Googleウォレット)を経由してチャージができていました。
しかし、モバイルSuicaのチャージに3Dセキュアが必須になったことで、当時3Dセキュアを導入していなかったバンドルカードではチャージができなくなってしまいました。
そのため、今でもバンドルカードでSuicaにチャージすることはできないと思っている人も多いようです。
Suicaに直接バンドルカードからチャージすることはできない
バンドルカードはVisa系列のお店で使えるクレジットカードみたいなものだから、Suicaもチャージできるのでは? と思う人もいるかもしれません。
しかし、プラスチックカードのSuicaはもちろん、モバイルSuicaでも、ApplePayまたはGoogleウォレットを経由しなければならず、直接チャージすることはできません。
Suicaがチャージできるクレジットカードはかなり限られており、「○○Suicaカード」と名の付く4種類のみ対応しています。
バンドルカードでSuicaにチャージする5つのメリット・デメリット
バンドルカードをSuicaにチャージするには一度ApplePayやGoogleウォレットを経由する必要がありますが、これを面倒だなと思う人もいるでしょう。
ですが、それでもバンドルカードでSuicaにチャージすることで良いこともあります。
そこで、5つずつメリット・デメリットをご紹介します。
バンドルカードでSuicaにチャージする5つのメリット
バンドルカードでSuicaにチャージするメリットは以下の通りです。
- バンドルカードを経由することで使いすぎを防げる
- スマホ一つで完結するため機械でチャージする手間がなく、Suicaの携帯も不要
- クレジットカードが苦手な人・作るのが難しい人でもできる
- 現金を持たなくていいので、緊急時に役に立つ
- 使えるお店がさらに増える
財布を持たない人が増えている昨今、うっかりSuicaにチャージをし忘れていて、現金がなく電車に乗れない! という非常事態にバンドルカードが役に立った、という事例が実際にあり、非常時用に用意しておくと安心です。
また、バンドルカードにはガソリンスタンドなど、一部利用できないお店があり、それをSuicaでカバーすることができます。
バンドルカードでSuicaにチャージする5つのデメリット
バンドルカードでSuicaにチャージするデメリットは以下の通りです。
- 一度ApplePayやGoogleウォレットを経由してチャージする手間がかかる
- バンドルカードは中高生でも作れるため、悪用の恐れがある
- Suicaへチャージできる上限額が少ない
- 紐づけした後すぐにチャージするとロックがかかる可能性がある
- チャージしたときのポイント還元がない
バンドルカードの発行には年齢制限がなく、保護者の同意が必要になります。しかし、同意欄にチェックするのみという簡素なものなので、中高生の子どもがいる保護者の人は心配になるかもしれません。
また、Suicaはもともとチャージ額が少ないことが特徴で、1回500円単位で10,000円まで、残高合わせて20,000円までと決まっています。
ポイント還元はないですが、キャンペーンをしていることがあるようなので、参加するといくらかはお得になります。
バンドルカードではSuicaが使えない?のまとめ
以前はバンドルカードでSuicaをチャージすることができなくなった経緯があり、いまもそうなのでは、と思っている人が多いようです。
しかし、現在は3Dセキュアが導入されたことで、ApplePayまたはGoogleウォレットを経由するひと手間はかかるものの、Suicaにチャージすることができるようになりました。
バンドルカードでSuicaをチャージすることで、使いすぎを防ぐことができたり、緊急時に活躍したりと、賢く利用することができますので、ぜひ参考にしてみてください。