バンドルカードの後払い支払いの遅れには注意が必要です。遅延料や影響が生じる可能性があります。正しい支払い管理と対処方法を知ることで、後払い決済をスムーズに行えるようにしましょう。
本記事では、バンドルカードの後払い決済の支払い遅れに関する、悪影響や対処法について解説します。バンドルカードのチャージを、後払いで行っている方や、これから行おうか考えている方、支払い遅れによる悪影響が不安な方は、ぜひ参考にしてください。
バンドルカードの後払いとは?
バンドルカードの後払い式の「ポチっとチャージ」は、独自性のあるチャージ方法の一つです。この方法では、カードと連携させたアプリを使用して申し込みを行うと、金額が即座にチャージされ、Visa加盟店での支払いに利用することができます。
このチャージ方法のメリットは、バンドルカードの残高が足りない場合や現金を持っていない場合でも、欲しいものを購入することができることです。
ポチっとチャージの利用可能金額は1回につき3000円から上限金額(1000円単位)までで、上限金額に達するまで何度でも申し込みが可能です。利用した金額については、「翌月末まで」に手数料と一緒に支払うルールがあります。
例えば、11月10日にポチっとチャージを利用した場合、支払い期間は11月10日から12月31日までとなり、12月31日が支払期限となります。
ポチっとチャージの支払い方法としては、以下の4つから選択することができます。
- コンビニ
- ネット銀行
- セブン銀行ATM
- ペイジー
これにより、利用者は自分の利便性に合わせた支払い方法を選ぶことができます。
バンドルカードの後払い決済の支払い遅れによる4つの影響
ポチっとチャージでチャージした場合の、翌月の支払期限に間に合わなかった場合、以下のような影響を及ぼす可能性があります。
- 遅延損害金発生の可能性
- 上限金額の制限
- 督促や債務譲渡
- バンドルカードの利用停止
バンドルカードをポチっとチャージでチャージする際には、十分注意する必要があります。それでは順番に見ていきましょう。
遅延損害金発生の可能性
バンドルカードの「Gardia後払いサービス規約」の第5条では、利用者が支払いを遅滞した場合に年14%の割合による遅延損害金が請求されることが明記されています。
遅延損害金は、滞納した借金の返済に対する損害賠償金の一種であり、特定の利率に基づいて遅延日数に応じて増加していきます。つまり、支払いを遅れるほど遅延損害金の金額も大きくなるということです。
遅延損害金は、「返済額 × 遅延損害金利率 × 滞納日数 ÷ 365(日)」という計算式に基づいて算出されます。例えば、手数料を含む2万815円を2週間滞納した場合、遅延損害金利率が14%であれば、2万815円 × 0.14(14%) × 14日 ÷ 365日 = 111.77円となります。つまり、この場合は111.77円の遅延損害金を支払う必要があります。
遅延損害金は、遅滞期間と利率に応じて変動するため、支払いを遅らせないようにすることが重要です。適切な支払い期限を守り、滞納を避けるためには、定期的に支払い状況を確認し、必要な手続きを適切に行うことが必要です。
上限金額の制限
通常、申込み上限額は個々の利用状況に基づき、3000円から5万円の範囲内で設定されます。
もし1カ月の利用額がポチっとチャージの上限額に達してしまった場合、利用した分の支払いを完了することで、再び利用可能な枠が回復します。
支払いが遅れた場合、次回以降の申込み上限が制限されることがあります。これまでの1万円の上限が、急に5000円に減少する可能性もあるでしょう。
なお、申込み上限額は、ポチっとチャージの支払い状況だけでなく、カードの利用状況や所持しているカードの種別にも影響を受けることに留意してください。
督促や債務譲渡
Gardia後払いサービス規約の第7条には、「利用者は債権譲渡を予め異議なく承諾するものとします」という内容が明記されています。
滞納が続き、バンドルカード側が「自社での返済回収が困難」と判断した場合、債権譲渡が第三者に行われることになります。
もし、自身が関与していない企業から通知が届いた場合、既にバンドルカード側が債権(借金を返済する権利)を「債権回収会社」や「弁護士事務所」などに譲渡したと考えるべきです。今後は、専門業者による連絡や通知、支払い督促が行われるでしょう。
数千円や数万円の支払い遅延が債権譲渡に至るケースは稀ですが、延滞や支払いを放置することは規約違反となるため、速やかかつ誠実に対応することが重要です。このような措置は、バンドルカードに限らず後払い決済の一般的な慣行となっています。
バンドルカードの利用停止
支払いが遅れると、バンドルカードの利用が一時的に停止される可能性があります。ただし、残高やデータは消失することはありませんが、カードが利用できなくなることにおいては、何かと不都合が生じます。
滞納した支払いが完了するまで、利用停止は解除されませんので、なるべく早く対応することが重要です。利用停止は、自身が解除することはできません。
また、バンドルカードアプリには、ユーザー自身がカードの一時停止や再開ができる機能が備わっています。自分で一時停止を行った場合は、アプリ内の操作でいつでも再開することができます。
カードを紛失した際も、アプリ上からすぐに操作ができるため、第三者による不正利用を未然に防ぐことができます。
バンドルカードの後払いの支払い遅れを防ぐ3つの手段
バンドルカードの後払い決済で、支払い遅れを防ぐために、以下のことを意識してください。
- 支払金額と期限のチェック
- 後払い以外の方法でチャージ
- 分からないことがあったらすぐ問い合わせ
それでは順番に見ていきましょう。
支払金額と期限のチェック
ポチっとチャージでは、当月に行ったチャージ分は翌月末までに一括で支払う必要があります。クレジットカードのように複数回の支払いはできないため、自分がどれだけ利用したかを把握しておくことが重要です。
「ポチっとチャージ」の「支払い」画面で「支払い方法を選ぶ」をタップしてください。そうすることで、支払い金額と支払期限が表示されます。頻繁にチャージを行う方は、定期的に確認するようにしましょう。
支払いを忘れがちな方には、「タスク管理アプリ」や「リマインダー(備忘通知)」を活用することをおすすめします。日付や時間を設定しておけば、スマートフォン上に予定が表示されるため、うっかり忘れることを防ぐことができます。
後払い以外の方法でチャージ
バンドルカードでは、チャージした金額内で支払いをする「先払い式」が基本となります。毎月予算を超えてしまう方には、「ポチっとチャージやドコモ払い」を使用しないという選択肢も考えられます。
給料を受け取ったら、1カ月の予定支出分をバンドルカードにチャージし、残高内で管理するようにします。まるで袋分け家計簿のようなイメージですね。残高が減ってくると、「今月はもう少し節約しなければ」という意識が生まれるでしょう。
バンドルカードのチャージ方法は、基本的に手数料はかかりません。ただし、「ドコモ払い」と「ポチっとチャージ」の場合には、一回のチャージ額に応じて手数料が発生することがあります。
例えば、ポチっとチャージの場合、3000円を2回チャージすると手数料は1020円かかります。手数料が積み重なると、大きな損失につながるため、できるだけ前払いで済ませる方が望ましいでしょう。
分からないことがあったらすぐ問い合わせ
後払いサービスである「ポチっとチャージ」は「Gardia株式会社」が提供しており、後払いに関する規則はGardiaのものが適用されます。
後払いに関連する以下の事項がGardiaの規則に基づいています:
- カードの利用停止
- ポチっとチャージの申込み上限制限
- 債権譲渡
- 遅延損害金の請求
もし後払いに関する疑問点がある場合は、バンドルカードの公式ウェブサイト内にある「Gardia株式会社への問い合わせフォーム」を利用することができます。また、電話による「Gardiaサポートデスク」への問い合わせも可能です。
バンドルカードの後払い支払い遅れまとめ
バンドルカードの後払い支払い遅れは遅延料の発生や信用情報への影響などを引き起こす可能性があります。支払い期限の確認や予算管理、適切な連絡先への相談などを通じて、後払い支払いを円滑に行うための対策を講じることが重要です。
十分な情報を把握し、適切な行動を取ることで後払い支払いのトラブルを回避しましょう。